🌟「土星状星雲-NGC7009」は「みずがめ座」にある特徴のある
星雲です。
どこにあるの?
🌟所属星座は「みずがめ座」の領域ですが、「やぎ座」の境界付近にあります。
まずは周りの星座などと「みずがめ座」の位置を確認しましょう。
(C)アストロアーツ/星空年鑑
🌟「やぎ座」の逆三角形のすぐ上にあります。ここは「みずがめ座」のギリシャ神
話の中でも美少年とされるガニュメデスの左腕のすぐ下にあたります。
秋は目立つ星が少ないので、「みずがめ座」を探すときは、「みずがめ座」の
水瓶からこぼれたお酒を飲んでいる「みなみのうお座」の1等星フォーマルハウト
が、秋の唯一の1等星なので、そこからすぐ上に目を向けるか、
秋の四辺形として、目印にされる、「ペガスス座」の四角形のすぐ下にある、
三ツ矢のような小さな星の並びを見つけるか、はたまた、「やぎ座」の逆三角形を
見つけるか。。。といったところですね。
大体の「みずがめ座」の位置がわかったところで、「みなみのうお座」の1等星
フォーマルハウトと、「ペガスス座」の2等星ε星エニフが、ペガススの頭部に
あり、それは秋の四辺形より右側にあります。
みなみのうお座」の1等星フォーマルハウトと、「ペガスス座」の2等星ε星エニフ
をつないで見ると、「ペガスス座」よりに3等星があります。この3等星は「みず
がめ座」の左肩のα星サダルメリクです。右に目を向けると右肩にあたるのが、
β星のサダルスウドです。
「みずがめ座」のβ星のサダルスウドと、「やぎ座」の逆三角形の右側にある
3等星で、β星ダビーを結んだ線の中ほどにあります。
この土星状星雲のあるあたりには、メシエ天体の球状星団と散開星団もあります、
等級は似たような明るさなので、一緒に見つけるのも楽しいですね。
その特徴は?
🌟惑星状星雲の中でも、土星に形状が似ていることから「土星状星雲」と名付け
られています。中心部から吹き出したジェットが、両端に赤く見えるガス雲が土星
のリングに見えるからでしょうか。
全体に丸くなるようなガスの吹き出しだけでなく、こうした両端に吹き出口が、
できるような複雑な構造の原因はわかっていません。ですが、惑星状星雲とガス雲
は影響を受けやすいので、複雑な構造を作り出すことは良くあります。
ただ、その形の不思議さを解明するには、かなりの時間と労力が必要とされます。
基本情報
基本情報
土星状星雲 | |
番号 | NGC7009 |
赤経 | 21h04.1m |
赤緯 | -11°21′ |
等級 | 8.0等 |
距離 | 2000~4000光年 |
星座 | みずがめ座 |
種類 | 惑星状星雲 |
まとめ
🌟「土星状星雲-NGC7009」について紹介しました。
土星のリングのように見える、惑星状星雲なので、土星状星雲と呼ばれています。
惑星状星雲はガスの成分で色も変わるし、色々な要素で、ガス雲の形態が変化する
ので、見ていて楽しい星雲です。
機会があれば、大きな望遠鏡のある施設で探して見てください。
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