星雲・星団・銀河どこにあるの?「NGC4388-銀河」

NGC天体




 

 

 

🌟「おとめ座」にある「NGC4388-銀河」の位置を

確認してみましょう。

 

 

どこにあるの?

🌟「おとめ座」にありますが、近くの「しし座」と「かみのけ座」の間は

「おとめ座銀河団」とよばれ、銀河などが集中している場所でもあります。

さらに目印には「うしかい座」の1等星アルクトゥールスも役に立つでしょう。

 

まずは周りの星座などと「おとめ座」の位置を確認しましょう。

 

春の星座の見つけ方「おとめ座」
「おとめ座」は全天で2番目に大きな星座です。横の大きく広がっています。「しし座」春の先駆けで、昇り始めた後を追うように、「おとめ座」の姿を現します。春先は南東の空に見え、ゆったりと南、西へと傾いてゆきます。
春の星座の見つけ方「しし座」
形の整った、解りやすい星座で、クエスチョンマークを裏返した形に、並んだ星々が目印にもなっています。この星の並び方は、ヨーロッパで使われる、草刈鎌に似ていることから ライオンズ・シクル「獅子の大鎌」と呼ばれています。
春の星座の見つけ方「かみのけ座」
「かみのけ座」の見つけ方を紹介しました。「おおぐま座」「うしかい座」「おとめ座」「しし座」これらの星座のちょうど真ん中に位置しているので、星がないように見えますが、位置の把握はすぐにできるでしょう。
春の星座の見つけ方「からす座」
「からす座」をご存知でしょうか?小さな星座で、明るさも3等級ほどの4つの星が台形が、少しゆがんだような形に並んでいます。さて、「からす座」を探してみましょう。
春の星座の見つけ方「うしかい座」
黄道星座ではありませんが、1等星があることや、春を代表する星座であることから、存在感のある「うしかい座」です。

 

※ピンクの丸で囲んだあたりが、「乙女座銀河団」と呼ばれる銀河などが密集している場所です。

(C)アストロアーツ/星空年鑑

 

🌟「おとめ座」と「かみのけ座」との境界の近いところにあります。この辺りは

銀河団中心といってもいいところで、たくさんの銀河が集中しています。

 

「NGC4388」は「おとめ座」のρ星と「しし座」のデネボラとを結んだ線の中間

地点か、または「おとめ座」のε星ウィンデミアトリクスと「しし座」のデネボラ

を結んだ線の中間地点のあたりにあります。

 

「しし座」のデネボラは「おうし座」のアルクトゥールスと「おとめ座」のスピカ

とで作る春の大三角形の一角で、「おとめ座」のε星ウィンデミアトリクスは「お

とめ座」の中にある4つの3等星の一番上部の星で、その隣にρ星はあるのですが、

ρ星は5等星ほどなので、ちょっとわかりにくので、ε星ウィンデミアトリクスの方

が頼りになるでしょう。

 

 

(C)NASA/NGC4388

 

🌟すぐ上の画像はよく見るとNGC4388のすぐ上からガスが出ているように見えま

す。色々考えられる説があるのですが、活動銀河なので、中心部からの噴出した

ガスが銀河の集団を進む過程で、拡散、または除去されている、などと考えられて

います。

 

ちなみに、一番上の画像の青い部分は、若い星の光です。最近、星を形成したと

考えられています。

星コラム「活動銀河について」
活動銀河とは、どれも中心付近の極めて小さな領域から、その銀河本体よりも超える膨大なエネルギーが生み出されている銀河のことで、その種類には電波銀河、クエーサー、セイファート銀河などがあります。

 

おとめ座銀河団について

 

🌟「おとめ座」と「しし座」と「かみのけ座」の間は「おとめ座銀河団」と

よばれ、約1300〜2000個の銀河が集中しています。中でもメシエ番号や

NGCの番号がついているものは小型の望遠鏡でも観測できます。

 

ここの銀河は大きな質量を持った銀河が多いので、ブラックホール候補の天体も

多く確認してされています。

 

乙女座銀河団の構造は渦巻銀河と楕円銀河が不均一に混ざっています。

 

星コラム「おとめ座銀河団天体リスト」
おとめ座銀河団の銀河をリストをまとめました。 ほとんどの銀河の中心部にはブラックホールがあると言われています。そんな宇宙の深淵を感じることのできる「おとめ座銀河団」にぜひ注目してみてください。

 

 

(C)NASA

(C)NASA

 

おとめ座銀河団の特徴ある画像としてよく目にするものですが、口に当たるのが、

NGC4388です。右目がM86、左目がM84です。

 

基本情報

基本情報

NGC4388-銀河
番号 NGC4388
赤経 12h25.5m
赤緯 +12°39′
等級 11.0等
距離 6000万光年
星座  おとめ座
種類  銀河

 

まとめ

🌟「NGC4388-銀河」について紹介しました。

 

「おとめ座」にあり肉眼では見えません。「おとめ座」と「かみのけ座」との境界

の近いところにあります。この辺りは銀河団中心といってもいいところで、たくさ

んの銀河が集中しています。

 

もし観測会などで、大きな望遠鏡で見る機会があれば、みてみましょう。

 

 

良い観望でありますように。。。

 

 

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