🌟「エスキモー星雲-NGC2392」は「ふたご座」にある特徴のある天体です。
どこにあるの?
🌟所属星座は「ふたご座」の領域にあります。
まずは周りの星座などと「ふたご座」の位置を確認しましょう。
(C)アストロアーツ/星空年鑑
🌟「ふたご座」は黄道星座ですが、冬の黄道は少し高い位置を通るので、「ふた
ご座」の目印、1等星と2等星のふたご星カストルとポルックスも、少し高い位置
で確認できます。
冬の王者な星座が「オリオン座」として君臨しているのは、星の形、星の明るさ、
そして、その見易い高さも関係あります。3拍子揃っているわけですね。
「ふたご座」を探すのが苦手な方は、「オリオン座」から冬の大三角形や冬のダイ
ヤモンドからたどって見ましょう。
ちなみに、冬の大三角形は「オリオン座」のベテルギウスと「こいぬ座」のプロキ
オン、「おおいぬ座」のシリウスでできる三角形です。「ふたご座」はこの「オリ
オン座」のベテルギウスと「こいぬ座」のプロキオンを結んだ線の上に見つかりま
す。冬のダイヤモンドは、「ふたご座」のポルックスが一角を担っています。
こうして「ふたご座」のふたご星が確認できたら、1等星のポルックス側の腕の
ところのある4等星のδ星のすぐ東にあります。
(C)NASA/NGC2392
その特徴は?
🌟1787年の天文学者ウィリアムハーシェルが発見しました。当初から、中心部の
丸ぽいところと、外側にドーナツのような囲いがあるのが、エスキモーのフードを
かぶった人の様に見えたようです。
フードの部分は彗星と同じ塵のようなもので作られていて、中心部の顔のように
見える部分は二つのボールがあるようにも見えますが、実際は中心の星の強烈な
恒星風によって宇宙に吹き飛ばされている物質の泡だと考えられています。
エスキモー星雲は約1万年前に形成され始めたとされています。
基本情報
基本情報
エスキモー星雲 | |
番号 | NGC2392 |
赤経 | 07h29.1m |
赤緯 | +20°54′ |
等級 | 9.68等 |
距離 | 1360光年 |
星座 | ふたご座 |
種類 | 惑星状星雲 |
まとめ
🌟「エスキモー星雲-NGC2392 」について紹介しました。
惑星状星雲はガス雲の微妙な変化に伴って、多種多様です。まして発見当初に名前
がついたものは、ぼんやりした映像から想像して付けています。そんな当時に思い
を馳せるのもいいかもしれませんね。
機会があれば、大きな望遠鏡のある施設で探して見てください。
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