(C)NASA
🌟木星の衛星は60個以上確認されています。
その中でも、「ガリレオ衛星」と呼ばれる4個の衛星は、大型で木星が生まれた時に
同じくして、誕生したと考えられています。
天体望遠鏡で、木星を見たことがある方は、ご存知でしょうが、木星の周りにある
衛星も一緒に確認できます。(ただし、重なっていないときです)
衛星エウロパについて
地球の月よりも、少し小さいエウロパです。木星の衛星の中では4番目の大きさで
、木星の周りを約3.5日かけて公転しています。自転周期も一致しています。
エウロパの一番外側の層は水の氷の地殻です。この氷の下には、液体の水の海が衛星
全体に広がっていることがわかっていて、その内側は岩石の層と金属の中心核に、
分かれています。
氷の地殻はとてもよく光を反射します、そのため、エウロパの表面は太陽系の中で
最も、明るい部類に入ります。表面の滑らかさも際立っていて、数百m以上の高低差
を持つ地形は見当たりません。
表面には、広大な氷原とゴチャゴチャした地形、それに暗い色の線状模様といった
地形が見られます。こうした地形はケルト神話に登場する名前や、ローマ神話で主神
ユピテルに誘惑された、王女エウロパにちなんだ名前が付けられています。
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エウロパの特徴1ー混沌とした表面
エウロパの地表は、形成されてから5000万年ほどしか、経っていないと考えられて
います。衝突クレーターは、ほとんど見当たらず、表面が比較的若いことが、その理
由の一つです。
それ以前に形成されたクレーターは、エウロパの表面が、絶えず生まれ変わるせい
で、破壊されたと考えられています。広大な氷の地殻が割れて、大きな氷塊となって
漂い、新たな場所へ移動してゆきます。
割れ目が広がり、それを氷が埋めることもあれば、別の場所で、水や温度が高めの
氷が表面を押し上げて、隆起させることもあります。
このような激しい変化を起こした地域はカオスと呼ばれ、独特な崩壊地形を形成して
います。そうした地形の一つに、赤く染まった場所や、浅い溝は、コナマラ・カオス
と呼ばれ、エウロパ表面のあちらこちらで確認できます。
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エウロパの特徴2ー液体の海
エウロパ表面の平均温度は、マイナス170℃です。ですが、その表面下から数十km
には、液体として存在できるほど温度の高い水があります。
エウロパの海は、地球の海、全体のおよそ2倍に匹敵する量の水を、湛えています。
水が液体の状態で、存在しているのは潮汐力による熱のせいです。
木星の周りを巡るエウロパは、木星の重力によって、内部が様々な方向へ引っ張られ
て、伸縮しています。その結果、内部で摩擦熱が発生し、水が液体状態を保てるよう
になっています。
天文学者の多くは、地球の海洋に見られるような微生物が、生息しているかも知れ
ないと、エウロパの海に強い関心を抱いています。また、最近では微生物の存在に、
十分な酸素が含まれている、とも言われています。
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エウロパの基本情報
エウロパのデータ
木星からの距離 | 670,900km |
公転周期 | 35,512日 |
赤道半径 | 1,565km |
発見者 | ガリレオ |
発見年 | 1610年 |
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ガリレオ衛星について
木星の衛星の中でも、特に大きい4個の衛星がイオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト
で、これらを総じて、「ガリレオ衛星」と呼んでいます。
なぜ「ガリレオ衛星」と呼ばれるかは、名前でピンとくるかも知れませんね、1610
年にイタリアのパドバで、4個の衛星を観測したのが、かのガリレオ・ガリレイでし
た、ガリレオは観測結果を出版し、科学者や世間一般に、その存在を知らせました。
このことから、広く木星の衛星の発見者として、世間からも認められ、ガリレオが
発見した衛星として、呼ばれるようになったのが「ガリレオ衛星」です。
まとめ
太陽系惑星「木星の衛星ーエウロパ」についてまとめました。
エウロパの海が地球の海よりも多く、しかも、酸素も含まれている可能性があって、
となると、地球外生命体の可能性を期待してしまいますね。
ガリレオ衛星と木星を見る機会があれば、ぜひとも見て見てください。
そんな思いでまとめてみました。
良い観望でありますように。。。
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