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「惑星」とは、太陽系の惑星を意味しています。
惑星は2006年に国際的な定義され、今まで、ぼんやりしていた境界線が
はっきり引かれました。
「冥王星」が準惑星になったのは、この定義に当てはまらなかったからです。
惑星の定義について
惑星の定義はこちらをご覧ください。
簡単に惑星が決まる条件が3つあります。
このページでは簡単にこの3つの条件を紹介します。
1.太陽の周りを回る星
例えば、私たちが住む地球は太陽の周りを、約365日かけて回っています。
実感することは難しいですが、宇宙空間からすると、地球はものすごい勢いで、
走っているのです。そのスピードは時速10万km。
これはジェット機の110倍のスピードです。
太陽の周りを回ることを公転と呼び、規則的に回ることを公転周期と言います。
地球以外の「惑星」もそれぞれが公転周期を持って、太陽の周りを回っているのです。
どうして、太陽の周りを回り続けることができるのでしょうか?
どんなものにも2つの物体の間には、お互いを引っ張る力「重力」が、働いています。
重い方がより相手を引っ張る力が強くなります。
太陽系の中で一番重たいものは太陽です。
太陽系というのは、太陽が全てを引っ張っているということになります。
では、引っ張られているのに引っ付いていないのは、太陽の周りを回ることで起こる
遠心力が外へ向かう力となって、バランスが取れているというわけです。
2.丸い星
一言で丸い星といっても、「自己の重力で丸くなっている」というのが正確な表記
です。太陽系の天体には、丸い惑星だけではなく、イビツな形の星がたくさんありま
す。星と呼べない氷の粒などもたくさんあるのです。
星はある程度の大きさがあると、自然と自分の重力で丸くなっていった形成過程が
あるのです。「丸い星」ということは、ある程度の大きさがある、大きな星という
ことでもあるのです。
「丸い星」になるとはどういう事かというと、
木星や土星は「ガス惑星」なので、ガスは移動しやすく、自然と重力の中心である、
星の中心へ集まって丸くなります。
火星や地球などの「岩石惑星」は、惑星ができた頃に、小さな微惑星が、合体を
繰り返して大きくなりました。合体したての頃は、全体がドロドロに溶けた状態でした
ので、その時に丸くなったと考えられています。
大きさにして直径800km~1000kmほどあれば、星は丸くなると言われています。
3.目立つ星
「目立つ」というのはどういう事かというと、ある程度の大きさになるためには、
周囲の小さな星を吸収してゆきます。また、吸収されないような星は、同じく重力の
影響で弾き飛ばされます。
大まかにいって、このどちらかによって、惑星の通り道になる所には他の星が
なくなり、際立ってくるのです。
惑星が形成される頃には、大小様々な星のカケラが太陽の周りを回っていました。
この頃から大きいものの重力によって、小さな星は吸収され、大きい星はさらに大きく
なってゆきます。
吸収されない星が弾き飛ばされるというのは、同じように太陽の周囲をある程度の
スピードで回っているので、重力と遠心力のバランスが偏ってしまった時に、勢いで
飛び出すことがあるのです。
弾き飛ばされても、衛星のように惑星の重力に、引かれている星もありますが、
惑星のように単独で、太陽の周りを回っていません。
惑星はその存在自体が、そのほかを圧倒しているのです。
冥王星が惑星から外された理由
冥王星が惑星から外された理由などは、
惑星の新定義のページで紹介しています。
惑星誕生について
まとめたページはこちらをご覧ください。
惑星の名前について
簡単にまとめたページはこちらをご覧ください。
惑星と恒星の違い
簡単にまとめたページはこちらをご覧ください。
惑星いろいろ並べてみました。
惑星を色々な項目で順位をつけました、まとめたページはこちらをご覧ください。
まとめ
惑星とは?についてまとめました。
惑星の定義付けがされて、はっきりと惑星とは?ということの説明が
できるようになりました。
定義づけがされ、冥王星が準惑星になったのですが、
同じ太陽系の仲間であることには変わりありません。
個人的には海王星の次に冥王星好きです。
参考になれば幸いです。
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