星コラム「惑星の名前はどうやってつけたか?」

惑星




 

惑星の名前は

 

惑星の名前はローマの神様かの名前がつけられています。

 

太陽に近い水星は太陽の周りを目まぐるしく動くことから、

「伝令の神マーキュリー」

太陽系惑星について「水星」
水星は、太陽系では一番内側を回る惑星です。このため、太陽の強烈な熱にさらされ続け、昼間の表面温度はなんと430度にもなります。逆に夜の側はマイナス180度にも下がります。

 

金星は明るく美しく輝やいているものから、

「美の女神ビーナス」

 

太陽系惑星について「金星」
金星は水星についで、太陽に近い惑星です。地球からは、日の出前の東の空と、日没後の西の空に見ることができます。この時の金星はとても明るく見つけやすく、古くから「明けの明星、宵の明星」と呼ばれ親しまれています。

 

赤く輝く火星はその色から、

「戦いの神マーズ」

 

太陽系惑星について「火星」
地球のすぐ外側を回る火星は、地球の直径の半分ほどの小さめの惑星です。火星は、太陽系惑星の中では、一番地球に近い環境があります。もちろん、水や生命の存在などは、まだ直接には見つかっていませんし、二酸化炭素を主成分とする大気は極端に薄く、人間にとっては馴染みにくい世界です。

 

木星は落ち着いた輝きから、

「神々の王ジュピター」

 

太陽系惑星について「木星」
木星の直径は地球の11倍、体積はなんと1300倍も有ります。しかし、そんな巨体の割に体重は軽く、地球の318倍ほどしかありません。太陽系最大のジャンボ惑星なのに、体つきがひどくアンバランスなのです。

 

土星は黄色の重厚な輝きから、

「土と農耕の神サターン」

太陽系惑星について「土星」
美しく神秘的な輪を持つ土星は、その正体は木星と同じガス惑星で、地球の直径の10倍もありながら、とても軽いので、もし、土星を入れることのできる巨大なプールがあれば、土星は水面にプカプカと浮いてしまうだろうと言われています。

 

と、それぞれ名付けられています。

 

のちに望遠鏡で発見された「天王星」「海王星」にも

神様の名前が使われています。

 

天王星は空の青い色から「天空の神ウラヌス」

 

太陽系惑星について「天王星」
淡い環を持つ横倒しの天王星、天体望遠鏡では見えませんが、天王星にはごく細い環があります。メタンの厚い雲に覆われているため、木星のようにはっきりとした模様は見られません。そして、赤い光を吸収してしまうため、全体に青っぽく見えます。

 

海王星は海の青い色から、「海の神ネプチューン」

 

太陽系惑星について「海王星」
海王星は太陽系にある8個の惑星の中で、最遠に位置しています。その公転周期は約165年です。1846年に発見されて、2010年に発見された位置から太陽を1周して同じ位置に戻ってきました。海王星は半径約25000kmで、天王星よりも少し小ぶりな氷惑星です。

 

 

冥王星は準惑星ですが、以前は惑星として、扱われていたので、

同じように、神様の名前が使われています。

 

太陽系の果てにあることから「冥界の神プルート」と、

呼ばれていました。

 

太陽系準惑星について「冥王星」
太陽系準惑星の「冥王星」についてまとめました。惑星の時の印象がまだ残る世代なので、水金地火木土天冥海と、呟いてしまう時もあります。準惑星に分類されましたが、冥王星が確かにあることは、変わりありません。
星コラム「惑星の新しい定義について」
惑星の新しい定義についてまとめました。惑星と準惑星の曖昧さを無くしたのはよかったなと思いますが、冥王星が惑星でなくなった時には少し寂しい気もしていました。観測技術の進歩のなせる技なわけですが、これから先に同じように、新たな発見があると、またこの定義も改訂してゆくことに、なるのではないでしょうか。

 

 

 

日本では

日本で使われている、水星、金星、火星、木星、土星、というのは、

こういった神様の名前とは関係なく、中国から伝わった、

陰陽五行説にちなんで、つけられたものです。

 

五行説とは世界は五つの要素(木、火、土、金、水)に分けられる、

という考え方です。

 

その頃、知られていた惑星が5つだったので、都合が良かった様です。

 

 

太陽の周りを忙しく、動く惑星は、水の要素で「水星」

 

金色に輝く惑星は「金星」

 

赤く輝く惑星は火のイメージで「火星」

 

黄色に輝く惑星は土の要素で「土星」

 

残りの惑星に「木星」と名付けました。

 

「天王星」「海王星」「冥王星」は西洋で見つかり、名付けられた

神様の名前を日本語に訳したものです。

 

 

 

曜日と惑星の関係とは?

 

一週間の曜日と惑星と、何か繋がりがあるような、気がしたことはありませんか?

諸説ありますが、古代のエジプトの考え方から由来するものを紹介します。

 

古代エジプトでは、惑星は地球を中心に回っていると考えられていて、

地球に近い順から月、水星、金星、太陽、火星、木星、土星に並んでいると、

信じられていました。

 

これらの天体は、聖なるもので、遠い順に時間を支配していると考えていました。

 

1日を24等分して、最初の第一に土星をあてはめ、第二に木星、以下の表のように

あてはめたのです。

 

1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目
1 土星 太陽(日) 火星 水星 木星 金星
2 木星 金星 土星 太陽(日) 火星 水星
3 火星 水星 木星 金星 土星 太陽(日)
4 太陽(日) 火星 水星 火星 金星 土星
5 金星 土星 太陽(日) 太陽(日) 水星 木星
6 水星 木星 金星 土星 金星 火星
7 火星 水星 木星 水星 土星 太陽(日)
〜(略) 〜(略) 〜(略) 〜(略) 〜(略) 〜(略) 〜(略) 〜(略)
24 火星 水星 木星 金星 土星 太陽(日)

 

 

一番初めの列が曜日の起源となりました。

 

初めは土曜日からだったんですね。。。。

 

 

名付け親

 

では、星座に名前を付けたのは誰でしょうか。。。

 

星座の原型ができたのは、今から5000年前に遡ります。

 

古代文明発祥の地、大河チグリス・ユーフラテス川流域のメソポタミア地方

(現在のイラク辺り)

 

に、住んでいたカルディア人が、毎晩、星を見ているうちに、

目立つ星を線で結んで、動物や伝説の神様の名前をつけました。

 

これが広く知れ渡り、今では一般的に使われている星座の始まりです。

 

こうして、できた星座は、地中海東部沿岸で貿易をしていた、

フィニキア人たちからギリシャに伝わりました。

 

ギリシャに伝わった星座は、ギリシャ神話の神や物語と結び付けられ、

美しいお姫様や、勇敢な若者、神が化けた動物などが、

星座になってゆきました。

 

ギリシャなどから見えない、南半球の星空に星座ができたのは、

15世紀にヨーロッパ人が資源や領土を求めて、

南半球に航海するようになってからです。

 

こうしてたくさんの星座が誕生したわけですが、時の権力者に媚びるため

新しい星座が増やされたり、天文学者によって、違う名前がつけられたりと、

わかりにくくなってきました。

 

そこで、1930年の国際天文学連合を契機に、星座が統一・整理

されることになり、星座の境界線が引かれました。

 

こうして、星空は世界共通の88星座に統一されたのです。

 

惑星とは?

 

簡単にまとめたページはこちらをご覧ください。

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惑星とは?についてまとめました。惑星の定義付けがされて、はっきりと惑星とは?ということの説明ができるようになりました。定義づけがされ、冥王星が準惑星になったのですが、同じ太陽系の仲間であることには変わりありません。

 

 

 

 

まとめ

 

西洋では、惑星は神様の名前が使われ、日本では五行が使われました。

また星座は古代の人たちが思い思いにつけたものを、

国際天文学連合がまとめて統一認識を広めました。

 

 

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