(C)NASA/小マゼラン雲
🌟「小マゼラン雲-SMC」は「きょしちょう座」にある特徴のある星雲です。
どこにあるの?
🌟所属星座は「きょしちょう座」の領域にあります。
まずは周りの星座などと「きょしちょう座」の位置を確認しましょう。
(C)アストロアーツ/星空年鑑
「大マゼラン雲」と同じ南半球で、薄ぼんやりとした姿が、確認できる不規則銀河
です。「きょしちょう座」の領域ですが、「みずへび座」を挟んで、大マゼラン雲
の反対側にあります。
大マゼラン雲は散開星団が多くありますが、小マゼラン雲にも、星団や星雲が多く
あります。
その特徴は?
実際も大マゼラン雲よりも、小さいのですが、大マゼラン雲よりも、遠い場所にある
ために、小さくも見えます。その距離は、地球から20万光年離れています。
大マゼラン雲同様に、星形成ガスが多くあり、全質量は太陽のおよそ70億個分とも
言われています。大量のガスと塵の大半が棒状の領域に集まっているので、かつては
小さな棒渦巻銀河だったと考える天文学者もいます。
天の川銀河と接近遭遇して、壊され変形し不規則銀河となったと、考える説があり
ます。
(C)NASA/小マゼラン雲NGC290
小マゼラン雲の中にある散開星団のNGC290は、直径約65光年で、天の川銀河の
潮汐力の影響を受けて、誕生したと考えられています。
(C)NASA/小マゼラン雲NGC346
NGC346は散開星団です、たなびくように見えるガス雲は、星からの強力な放射に
よって恒星風が確認できています。ガスの波の層ができるのは、周りに何らかの外圧
があるからこのような段階的な構造になっています。
基本情報
基本情報
小マゼラン雲-Small Magellanic Cloud | |
番号 | 小マゼラン雲-Small Magellanic Cloud |
赤経 | 00h52.4m |
赤緯 | -72°49′ |
等級 | ー |
距離 | 19万光年 |
星座 | きょしちょう座 |
種類 | 不規則銀河 |
まとめ
🌟「小マゼラン雲-SMC」について紹介しました。
大マゼラン雲とは同じ不規則銀河で、同じように天の川銀河の影響を受けています。
ただ天の川銀河に囚われた銀河ではなく、近くを通り過ぎている銀河ということが
わかってきていて、興味深い話ですね。
南半球の夜空を眺める機会があれば、探して見てください。
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