🌟「NGC4038,9-触角銀河」は「からす座」にある特徴のある銀河です。
どんな特徴かは名前からも想像がつきますね。
まとめてみました。
どこにあるの?
🌟所属星座は「からす座」の領域にあります。すぐ隣の「コップ座」との
境界に近いところにあります。
まずは周りの星座などと「からす座」の位置を確認しましょう。
(C)アストロアーツ/星空年鑑
🌟「からす座」は特に目立つ星がないのですが、目線がちょうどいい高さに
いったところにあるのです。
春に目立つ星は、春の大三角形の「おとめ座」のスピカ、「うしかい座」のアルク
トゥールス、「しし座」のデネボラですが、それらを探す時に、ふと見上げると、
「からす座」の歪んだ小さめの四角形が目につきます。
触角銀河は、そこから「コップ座」ある西側を注目しましょう。ただ「コップ座」
は、4〜6等星と見つけにくいので、その点も注意してください。
(C)NASA/NGC4038,4039
その特徴は?
🌟NGC4038,4039の触角銀河は、二つの銀河が衝突して、合体している途中の
銀河です。星同士の衝突はあまりないのですが、星間物質の塵やガスが衝突して
衝撃波が雲を突き抜けて、触角のように見える形にガスの雲などが素敵な形を
描いているのです。
この衝突によって、星の誕生に影響を及ぼします。輝く散開星団が生まれます、
主に高温で短命の青白色の星で、衝突銀河を観測すると、超星団が形成されて、
年数が経つと球状星団に変わってゆくと考えられています。
また、衝突でできたガス雲は宇宙空間に蒸発してゆきます。いずれはこの触角の
ように見える部分は消えてなくなってしまうのです。
(C)NASA/NGC4038,4039
🌟この触角銀河は衝突時の星の形成の方に注目が集まって、中心部の変化が
クローズアップされますが、いずれ消えてしまう、リボンのようなラインが
とても素敵な銀河です。それに中心部の形もハート形に見えるので、待受にすると
ラブ運が上がりそうな気がします。
基本情報
基本情報
触角銀河 | |
番号 | NGC4038,4039 |
赤経 | 12h01.5m |
赤緯 | -18°52′ |
等級 | 11.2等 |
距離 | 6800万光年 |
星座 | からす座 |
種類 | 渦巻銀河 |
まとめ
🌟「NGC4038,4039-触角銀河」について紹介しました。
リボンでできたハート型のような銀河です。触角というと、昆虫をイメージします
が、その姿は可愛らしいです。
機会があれば、大きな望遠鏡のある施設で探して見てください。
コメント