ここのページは太陽系惑星の天王星を紹介しているページです。
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では、
太陽系の7番目に位置する惑星「天王星」が、
どんな惑星か紐解いてみましょう。
天王星の特徴
天王星は、巨大氷惑星です。半径は約25560kmと
太陽系の惑星の中で3番目の大きさです。
表面には水素とヘリウムが主成分でわずかにメタンやアンモニアも
含まれています。
天王星が青緑色に見えるのは、この表面のメタンによるところのものです。
メタンは赤橙色の光を吸収してしまうためです。
木星や土星と同じように、東西方向に強いジェット気流が流れていて、
縞模様もありますが、あまりはっきりはしていません。
(C)NASA
天王星の最大の特徴
何と言っても、自転軸が98度も傾いていて、ほとんど横倒しになっている
事でしょう。
さらには、磁場の中心の磁軸は、横倒しになった自転軸から、
約60度傾いており、中心からもずれています。
横倒しになった天王星の両極は、昼と夜の周期がとても長いので、
1日が地球の時間で84年かかります。
つまり、昼の時間が42年つづいて、闇に包まれるのも42年続きます。
さて、
ではなぜ、このように天王星の自転軸が横倒しになっているのでしょうか。。。
自転軸の横倒しの訳
天王星が誕生した当初は、他の惑星と同様に、
自転軸は公転面に対して、ほぼ垂直な状態だったと推察されます。
惑星ほどの大きさの天体が、天王星の中心からやや外れた、場所に衝突した
ために、自転軸が横倒しになってしまったと考えられています。
この考え方が正しいのかどうかは、研究、調査が進んでいくのを
待たなければいけません。
(C)NASA
天王星に関する歴史
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太陽系惑星の比較
太陽系の惑星は、大きさ(直径)や構成物質の違いから
3つのグループに分けられます。
地球型惑星・岩石型惑星 | 水星・金星・地球・火星 | 主に岩石や鉄でできていて直径が小さく密度が大きいのが特徴 |
木星型惑星・巨大ガス惑星 | 木星・土星 | 大部分が水素やヘリウムなどの期待(ガス)からできているので、大きいけれども密度は小さいのが特徴 |
天王星型惑星・巨大氷惑星 | 天王星・海王星 | 太陽から遠いために温度が低く、水やアンモニア、メタンなどの氷が大部分を占めています。 |
太陽系各惑星の特徴比較(平均密度以外は地球を1とした時の値です。)
惑星名 | 太陽からの平均距離 | 赤道直径 | 質量 | 平均密度(g/㎤) |
水星 | 0.4 | 0.38 | 0.06 | 5.43 |
金星 | 0.7 | 0.95 | 0.82 | 5.24 |
地球 | 1.0 | 1.00 | 1.00 | 5.52 |
火星 | 1.5 | 0.53 | 0.11 | 3.93 |
木星 | 5.2 | 11.2 | 317.8 | 1.33 |
土星 | 9.6 | 9.4 | 95.2 | 0.69 |
天王星 | 19.2 | 1.0 | 14.5 | 1.27 |
海王星 | 30.1 | 3.9 | 17.2 | 1.64 |
(C)NASA
天王星のデータ
平均直径 | 5万1118km |
質量(地球=1) | 14.5 |
赤道上の重力(地球=1) | 0.89 |
太陽からの平均距離(地球=1) | 19.2 |
自転軸傾斜角 | 82.2度 |
自転周期(1日) | 17.2時間(東から西へ) |
公転周期(1年) | 84.3地球年 |
雲頂温度 | -197℃ |
衛星の数 | 27 |
天王星のまとめ
水星から土星までの惑星は肉眼でも観られたので、
大昔からその存在は知られていました。
しかし、土星の外側を回る天王星は、
1781年にウィリアム・ハーシェルによって発見されるまでは、
その存在が知られていなかった惑星です。
淡い環を持つ横倒しの天王星
天体望遠鏡では見えませんが、天王星にはごく細い環があります。
メタンの厚い雲に覆われているため、木星のような
はっきりとした模様は見られません。
そして、赤い光を吸収してしまうため、全体に青っぽく見えます。
大昔に大きな天体がぶつかったため、ノックアウトされるように
横倒しになり、その時飛び散ったガスやチリで衛星や環が
できたのではないかと言われています。
地球から見ていると他の惑星の様子とは違った見え方となります。
(C)NASA
まとめ
天王星のについてまとめました。
遠く離れた天体ですので、まだまだ解明の余地があり、
謎が多いですが、科学者の地道な研究でいつかは解明できる事でしょう。
観望会などで見る機会がありましたら
ぜひ観察して欲しいです。
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