私たちが住む、「地球」は、宇宙の中ではどのような位置づけか、
今回は、一番身近なところで、太陽を中心としての惑星の集まり
である、「太陽系」について、お話します。
太陽系とは
太陽を中心として、8個の惑星、1個の準惑星、その他の小天体から
なる仲間の総称です。
太陽系の8個の惑星はほぼ円形に軌道を巡っています。
その外側に準惑星の「冥王星」があります。
「冥王星」の準惑星というカテゴリーは2009年に惑星の定義から
冥王星が外れてしまったので、そのために
新しく作られました。
火星までの惑星は主に岩でできた惑星で、「地球型惑星」と
呼んでいます。
火星よりも外側の惑星は、主に水素が主成分のガスでできた
惑星で、「木星型惑星」と呼んでいます。
この火星と木星の間には少し間が空いていて、
小惑星と呼ばれる、小さな天体が集まっている、
「小惑星帯」と呼ばれるところがあります。
皆さんお馴染みの、
「流星」や「流星群」はこの「小惑星帯」からやってきます。
そのほか、大部分が大きく歪んだ楕円軌道を描くのが
「彗星」です。
これらの太陽の中心を回る軌道を持っている仲間の集まりを
太陽系と呼びます。
太陽系の軌道(〜火星まで)
太陽を中心として、8つの惑星が、ほぼ円盤状に回っています、この時に惑星がたどる
道のことを「軌道」と言います。
太陽の一番近い場所を回っているのが「水星」で、約88日かけて一周しています。これ
を周期と呼んでいます。水星は太陽のすぐ近くになので、昼間の温度は430度にも達し
ています。
詳しくは水星のページをご覧ください。
水星の一つ外側を回っているのが金星です。金星の周期は約224日で、水星の外側です
が、その温度は水星よりも高く460~500度、これは大気の大部分を占める二酸化炭素
が温室効果を起こしている結果と考えられています。
詳しくは金星のページをご覧ください。
金星の一つ外側は私たちが住んでいる地球です。地球の周期は約365日で、地上からは
地球の動きを感じることはできませんが、地球は秒速30kmという速さで太陽の周りを
回っています。
詳しくは地球のページをご覧ください。
地球の一つ外側を回っているのが火星です。火星の周期は約2年ほどです。
半径が地球のほぼ半分の火星は、地球との共通点が多く、
火星の探査にも力が注がれています。
詳しくは火星のページをご覧ください。
太陽系の軌道(火星〜海王星)
火星の一つ外側を回っているのが木星です。木星の周期は約12年です。
木星は太陽系最大の惑星で、火星より内側の惑星と成り立ちが少し違って
ガス惑星なのです。
詳しくは木星のページをご覧ください。
木星の一つ外側を回っているのが土星です。
土星の周期は約29年です。
土星の周りには美しいリング状の小さな塵群があって、
地球からは「輪(環)」がハマっているように観察できます。
詳しくは土星のページをご覧ください。
土星の一つ外側を回っているのが天王星です。
天王星の周期は約84年です。
天王星は自転軸が公転面に対して、98度も傾いています。
詳しくは天王星のページをご覧ください。
天王星の一つ外側を回っているのが海王星です。
海王星の周期は約164年という長い歳
月を経て回っています。発見されてやっと2010年に一周しました。
人類にとっては、やっとですが、海王星からしてみれば大したことない
年数ですね。
詳しくは海王星のページをご覧ください。
太陽系のその先は?
太陽系の果てについてのページはこちらをご覧ください。
太陽系外縁天体について
太陽系の海王星より先の軌道を持つ天体を「太陽系外縁天体」と呼んでいます。
詳しくはこちらをご覧ください。
太陽系の誕生
太陽系の誕生についてはこちらをご覧ください。
太陽系の歴史
太陽系の歴史についてはこちらをご覧ください。
では、宇宙の中では太陽系はどこのあるのでしょうか?
太陽系の場所は?
かつて、ガリレオ以来の学者たちが太陽の周りを回っている
事に気がついたように、今では地球を含む太陽系が
宇宙のどこにあるかもわかっています。
私たちにとっては太陽系がとてつもなく果てしないように
感じてはいますが、太陽と同じような星が2000億も集まって
できている「銀河系」に比べると、小さな星に集団にすぎません。
さてこの銀河系ですが、目玉焼きのような平たい形をしています。
中心も同じ様に少し膨らんでいます。
白身の部分を「円盤部(ディスク)」と呼び、
黄身の部分を「偏平楕円体部(バルジ)」と呼んでいます。
銀河系の円盤の大きさは、端から端まで横切るのに、
光の速さでも10万年以上もかかります。
太陽系近辺の厚さは5000光年です。
太陽系は、この円盤部の端から約2万光年の場所で、
中心からは約3万光年の場所にあります。
この数字からもわかるように、
全体の長さを10センチの定規で考えてみると分かりやすいです。
全体が10センチという事は半分のところが5センチの中心部、
0〜2センチのところに太陽系があるわけです。
この定規に厚さを換算すると5ミリですね、
とても薄いことがお分かりいただけるでしょう。
銀河の大きさについてはこちらをご覧んください。
まとめ
太陽系の場所は、銀河系の端の方にあることから、
言わば、銀河系の地方都市と、いったところでしょうか。
参考文献・参考サイトはこちら
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