このページは冬の星座の「りゅうこつ座」です。
あなたの探している星座ですか?
もし、お探しの星座にたどり着けていない方はこちらをご覧ください。
「りゅうこつ座」
🌟「りゅうこつ座」もアルゴ船座から分かれた星座の一つです。
「とも座」「ほ座」のさらに南の低い位置にあります。
低いところまで見える場所で、探してみましょう。
(C)アストロアーツ/星空年間
見つけ方
🌟「りゅうこつ座」はアルゴ船座からすると一番知られている
星座ではないでしょうか。
普段は見えないのですが、ある時期に1等星のカノープスが南の空ので、
観測できるか、できないか、という話題にもなります。
カノープスは全天で2番目に明るい星です。これは同じ頃見頃を迎えている
「おおいぬ座」のシリウスに次ぐ明るさです。
「りゅうこつ座」の目印にカノープスをしたいところですが、
いくつか条件があります。
見える時期は2月上旬〜3月上旬あたりで、南中する時刻の前後30分ほどです。
見える場所も、南の地平線などが見渡せる場所で探して下さい。
もちろん光害などの影響を受けないところが望ましいです。
地平線付近は大気による減光のあるので、1等星ですが少し暗めに見えます。
カノープスを探すときの目印は、「おおいぬ座」のシリウスの西側に光る
前足の2等星でβ星ミルザムから真っ直ぐに南へ下がってゆくと、
地平線のあたりに輝く星が見つかります。
🌟カノープスからさらに南が見える墓所で、「りゅうこつ座」を探すとして、
「ケンタウルス座」の後ろ足の辺りまで、星座は繋がっています。
カノープスとそこから南東へゆくと2等星でβ星が船の底の部分になります。
さらに南東にゆくと3等星が端になってます。
カノープスから「とも座」との境側のある3等星のχ星から、偽十字と呼ばれる、
ε星とι星をジグザグに繋いでゆきます。この辺りは艪の部分です。
🌟また、「ほ座」の2等星のδ星とκ星と「りゅうこつ座」のε星とι星を
十字の形に繋いで「偽十字」と呼んで、ほど近くにある、南十字星と
間違って、方向を惑わす存在であったと言われています。
🌟この辺りは十字になる形が多くあって。「南十字」「ダイヤモンド十字」
「偽十字」などがあります。
🌟かつては「とも座」と「りゅうこつ座」「らしんばん座」「ほ座」の
4つの星座を合わせて「アルゴ船座」と呼んでいました。
しかし、大き過ぎるという理由で、設定者のラカイユが4つに分割しました。
アルゴ船の神話
アルゴ船にまつわる神話をまとめたページはこちらをご覧ください。
「りゅうこつ座」にある天体
「りゅうこつ座」には、特徴のある天体があり、まとめたページがあるので、
そちらも合わせてご覧ください。
基本情報
基本情報
学名 | Carina(略号Car) |
中央位置 | 赤経:8h40m 赤緯-63° |
概略範囲 | 東11h18m,西6h02m,北-51°,南-75° |
20時南中 | 3月28日(高度-8°) |
面積 | 494.18平方度(順位34) |
肉眼星数 | 77個(5.5等) |
設定者 | ラカイユ |
主な天体 | α星:カノープス -0.6等星
U星:重星 3.1~6.3等星 NGC2516:散開星団 3.0等星 NGC3114:散開星団 4.0等星 NGC3372:散光星雲 エータ・カリーナ星雲 3.0等星 NGC3532:散開星団 3.0等星 IC2602:散開星団 1.9等星 |
見どころ | NGC3372=エータ。カリーナ星雲と呼ばれている大きな散光星雲で、全体の光度は3.0等星と明るいので、肉眼でもはっきり見ることができます。双眼鏡では視界いっぱいに広がり、中心部の暗黒帯がY字形に横切っているのがわかるようになります。 |
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まとめ
🌟「りゅうこつ座」の見つけ方を紹介しました。
「りゅうこつ座」の全貌を確認するには、南の方へ行くしかないのですが、
1等星のカノープスは2月ごろには地平線あたりに観測できる時があります。
ぜひ観測してみて下さい。
良い観望でありますように。。。。
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