🌟「おとめ座」にある「M84-NGC4374-銀河」の位置を確認して
みましょう。
どこにあるの?
🌟「おとめ座」にありますが、近くの「しし座」と「かみのけ座」の間は
「おとめ座銀河団」とよばれ、銀河などが集中している場所でもあります。
さらに目印には「うしかい座」の1等星アルクトゥールスも役に立つでしょう。
まずは周りの星座などと「おとめ座」の位置を確認しましょう。
※ピンクの丸で囲んだあたりが、「乙女座銀河団」と呼ばれる銀河などが密集している場所です。
(C)アストロアーツ/星空年鑑
🌟「M84」は、おとめ座銀河団としては「おとめ座」の上部側の塊の中にあり
ます。「しし座」のデネボラに近い場所で、「かみのけ座」との境目にあります。
星座の境目は目視では無理なので、「しし座」のデネボラが2等星で、目印になる
でしょう。
次に見つけて欲しいのが、「おとめ座」の3等星ε星ウィンデミアトリクスです。
おとめ座銀河団のある場所が乙女の右腕の少し上です。「おとめ座」の1等星
スピカが左上でした側なので、その反対側ということになりますね。
「おとめ座」には中心部に4つ程3等星が三角錐を象っていますが、その上側に
あるのが「おとめ座」の3等星ε星ウィンデミアトリクスです。
「しし座」のデネボラと「おとめ座」の3等星ε星ウィンデミアトリクスを結んだ
線を3等分して、「しし座」のデネボラから3分の1、おとめ座」の3等星ε星
ウィンデミアトリクスから3分の2、の当たりが「M84」の場所です。
🌟上の画像の天体写真では青色の部分はM84周辺の高温ガスを、X線画像で輪郭を
捉えたものです。中央には超巨大ブラックホールによって生成された相対論的な
粒子の泡です。
これらの泡は両側ジェットの力で外側に移動していて、その際、小さい泡は大きな
泡の中に入ってしまい、ロシアのマトリョーシカを彷彿とさせます。このような
形状になっていることから中央のブラックホールでは繰り返しジェットの噴射が
おこっていることの証明にもなります。
おとめ座銀河団について
🌟「おとめ座」と「しし座」と「かみのけ座」の間は「おとめ座銀河団」と
よばれ、約1300〜2000個の銀河が集中しています。中でもメシエ番号や
NGCの番号がついているものは小型の望遠鏡でも観測できます。
ここの銀河は大きな質量を持った銀河が多いので、ブラックホール候補の天体も
多く確認してされています。
乙女座銀河団の構造は渦巻銀河と楕円銀河が不均一に混ざっています。
(C)NASA/M86,M84,NGC4388,NGC4387
人間の顔のように見える画像ですが、上部に明るい銀河M86、右端にM84、下部にNGC 4388、中央にNGC 4387があります。
基本情報
基本情報
M84-銀河 | |
番号 | M84/NGC4374 |
赤経 | 12h25.1m |
赤緯 | +12°53′ |
等級 | 10.3等 |
距離 | 5500万光年 |
星座 | おとめ座 |
種類 | 銀河 |
まとめ
🌟「M84-NGC4374-銀河」について紹介しました。
「おとめ座」にありますが、肉眼では見えませんが、位置は近くの「しし座」
の2等星デネボラを頼りにしてみましょう。
「M84」にも大きなブラックホールがありますが、それぞれ特徴が違うので、
それらを考えるのも楽しいでしょう。
もし観測会などで、大きな望遠鏡で見る機会があれば、みてみましょう。
良い観望でありますように。。。
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