(C)国立天文台
🌟2019年3月の星空を紹介します。
天体現象を参考に観察してみてください。
2月の星空
2月の星空の復習にはこちらをご覧ください。
3月の惑星の動き
等級 | 星座 | ||
水星 | -0.2~0.9等 | うお座→みずがめ座 | 上旬は夕方の西の低空で観測できますが、15日には内合を迎えるので、太陽に近づいてゆき、観測に適さなくなります。下旬になると夜明け前に東の空に顔を出しますが、まだ太陽に近いので、見つけにくいかもしれません。 |
金星 | -4.1~-3.9等 | やぎ座→みずがめ座 | 夜明け前の金星が美しい「明けの明星」が楽しめます。5時前後に南東から昇り始めます。2日が天気が良ければ、月と接近する金星を追いかけてみてください。月が目印になって、日中の金星が見えるでしょう。 |
火星 | 1.2~1.4等 | おひつじ座→おうし座 | 午前中に東から昇っています。確認できるのは夕方の時間帯から、南西の空で見えます。およそ21時ごろ西へ沈みます。中旬以降におうし座へ移ってゆきます。下旬にはプレアデス星団との共演も楽しみです。 |
木星 | -1.9~-2.1等 | へびつかい座 | 未明の2~3時前後に南東の空から昇り始め、日中太陽の少し前を移動します。午前中のうちにに南西に沈んでゆくので、観測は深夜からとなります。 |
土星 | 0.6~0.6等 | いて座 | 未明の3~4時前後の南東の空から昇り始め、日中太陽の少し前を移動します。午前中に南西に沈んでゆくので、観測は早朝のみとなります。 |
天王星 | 5.9~5.9等 | おひつじ座 | 午前中に東の空から昇り始め、太陽を追いかけるように移動します。夕方頃に南西の空で観測できます。下旬に向かって太陽に近付くので観測には適さなくなってきます。 |
海王星 | 8.0~8.0等 | みずがめ座 | 7日に合となって太陽と同じように移動します。太陽に近すぎて、観測には適しません。 |
通常では、天王星と海王星は肉眼では見えません。双眼鏡などお使いください。 |
月と土星が接近
(C)アストロアーツ/星空年鑑
🌟2月の夜明け前の時間帯の惑星大集合は、時間の経過とともに、様々な配置換えの
様子を見せてくれています。3月2日なので、ほんの数日しかたってません。
とりわけ、月の位置を注意して、観察すると、前はどの惑星だっかな〜と思い出すのも
楽しそうですね。
近くにある1等星も合わせてみておくと、位置関係が面白く感じられます。
(C)国立天文台
月と金星が接近
🌟ひときわ美しい組み合わせが、細い月と明けの明星ではないかと思っています。
金星は近いので、明るさも十分で、月の細さと合間って、幻想的です。
3月3日のひな祭りの夜明け前です。
他がダメというのではなく、金星が吐出しているという感じです。
それに、金星はかなり明るくなっても、見つけられます。
何時まで見つけられるか、試してみますか?
月と木星が接近
(C)国立天文台
🌟今度の月と惑星の共演は月末の27日にやってきます。
木星と月が並ぶ姿も美しいです。画像にはないですが、金星も低い位置にあります。
海から太陽が昇ってくるのが見える場所なら、低い位置の水星も見るかも?ですね。
小惑星パラスの最接近
(C)アストロアーツ/星空年鑑
🌟3月29日に地球に小惑星パラスが最接近します。
小惑星の観測に興味を持ち始めたら、最接近した時の明るい時がいいですね。
うしかい座のアルクトゥールスがすぐ近くにあるので、双眼鏡や望遠鏡で探す時の
目印にしましょう。
月と土星が接近
🌟3月29日の夜明け前には、月がだんだんと欠けてきている中で、
木星の次は土星へとパートナーチェンジを繰り返す、ダンスのようです。
お気付きの方のそろそろいるかと思いますが、惑星がなんだか並んできています。
障害物のない場所で、すべての惑星が並ぶ姿をみてみましょう。
ちなみに4月2日には時間的に、水星も見える確率が上がってきています。
並んだ姿を見るのを挑戦してみましょう。
火星とプレアデス星団が接近
(C)アストロアーツ/星空年鑑
🌟3月31日の夕日が沈んだ後、約1時間ほどすれば、すっかり暗くなっていますね。
昨年は火星の大接近があって、注目天体でした。このころには、かなり西へ行って
いますね。
3月の上旬にはまだ秋の星座の中にあった火星も、下旬には「おうし座」
へ近づいています。
「おうし座」の目印は1等星のアルデバランですが、もう一つ、日本では有名な星団
「すばる」ことプレアデス星団があります。
この時期、火星はプレアデス星団の隣を通ります。日を追って見てみましょう。
3月の天文カレンダー
4月の星空
4月の星空の予習にはこちらをご覧ください。
2019年度版星空年間(2018/11/30発売)
2019年の星空の関連記事はこちらを参考に書かれています。
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とても詳しくて、オススメです。ただ文字が小さいので、ルーペが入ります。(^^; |
まとめ
2019年3月の星空の代表的な天体現象を紹介しました。
惑星がゆっくりと並んでゆく姿が面白いでしょう。また、火星がプレアデス星団の
近くを通る姿も見て欲しいです。
良い観望でありますように。。。
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