🌟「おとめ座」にある「M89-NGC4552-銀河」の位置を
確認してみましょう。
どこにあるの?
🌟「おとめ座」にありますが、近くの「しし座」と「かみのけ座」の間は
「おとめ座銀河団」とよばれ、銀河などが集中している場所でもあります。
さらに目印には「うしかい座」の1等星アルクトゥールスも役に立つでしょう。
まずは周りの星座などと「おとめ座」の位置を確認しましょう。
※ピンクの丸で囲んだあたりが、「乙女座銀河団」と呼ばれる銀河などが密集している場所です。
(C)アストロアーツ/星空年鑑
🌟「M89」はおとめ座銀河団の上部の一団に属しています。「おとめ座」の右腕
のすぐ上あたりにあります。
探す時には、「おとめ座」の3等星ε星のウィンデミアトリクスと「しし座」の
デネボラを結んだ線上に注目しましょう。
「おとめ座」の3等星ε星のウィンデミアトリクスはおとめ座の中にある4つの
3等星が三角錐を作っています、その中で一番上側が「おとめ座」の3等星ε星の
ウィンデミアトリクスとなります。
「しし座」のデネボラは「しし座」の尾の部分の2等星で、春の大三角形の一角
です。「おとめ座」の3等星ε星のウィンデミアトリクスと「しし座」のデネボラ
を結んだ線を3等分にします。
「しし座」のデネボラから3分の2、「おとめ座」の3等星ε星のウィンデミアトリ
クスから3分の1のあたりに「M89」はあります。
🌟「M89」は一見すると普通の楕円銀河なのですが、その周りにはうっすらと
した煙のようなものと、外殻とも言えるような、淡い貝殻のようなものに囲まれて
います。
どうしてこのようなものができたかは解明されていません、過去10億年の間に数
多くの小さな銀河を吸収して残った瓦礫のようなものか、あるいは水の波紋のよう
なものかもしれません。
私たち天の川銀河でも、宇宙の空間にある、星間物質の予想外の、複雑さが作り
出すものの、不可解さは目撃されていますし、研究対象でもあります。
おとめ座銀河団について
🌟「おとめ座」と「しし座」と「かみのけ座」の間は「おとめ座銀河団」と
よばれ、約1300〜2000個の銀河が集中しています。中でもメシエ番号や
NGCの番号がついているものは小型の望遠鏡でも観測できます。
ここの銀河は大きな質量を持った銀河が多いので、ブラックホール候補の天体も
多く確認してされています。
乙女座銀河団の構造は渦巻銀河と楕円銀河が不均一に混ざっています。
(C)NASA
基本情報
基本情報
M89-銀河 | |
番号 | M89/NGC4552 |
赤経 | 12h35.7m |
赤緯 | +12°33′ |
等級 | 9.5等 |
距離 | 5000万光年 |
星座 | おとめ座 |
種類 | 銀河 |
まとめ
🌟「M89-NGC4552-銀河」について紹介しました。
おとめ座銀河団の上部の一団に属している「M89」ですが、「おとめ座」にあり
肉眼では見えません。ですが見えたら、あこや貝の中でひかる真珠のような、
美しさがあるのではないかと、思わせる銀河周辺ですね。
もし観測会などで、大きな望遠鏡で見る機会があれば、みてみましょう。
良い観望でありますように。。。
コメント