🌟「南のねずみ花火銀河-M83-NGC5236」は「うみへび座」にある特徴のある
銀河です。
どこにあるの?
🌟所属星座は「うみへび座」の領域にあります。「うみへび座」は細長く、西に
向かって南の下方を這うようにある星座です。
まずは周りの星座などと「うみへび座」の位置を確認しましょう。
(C)アストロアーツ/星空年鑑
🌟「うみへび座」は春の星座を下で受け止めるように、長く東西に横たわってい
ます。「M83」は「うみへび座」の尻尾の方にあります。「うみへび座」は西に
向いているので、頭が西側に、尻尾が東側となっています。
尻尾は「おとめ座」と「ケンタウスル座」に挟まれた位置にあり、尻尾のすぐ
上には「からす座」もあります。
「おとめ座」のスピカが1等星で目印になります。その西側の下に、少しゆがんだ
四角形があります。これが「からす座」です。「からす座」の東隣に「うみへび
座」の3等星のγ星があります。そのγ星から東よりの下方向に「M83」がありま
す。
(C)NASA/M83
その特徴は?
🌟高度が低いので、日本ではあまり知られていませんが、南天の中では明るい
銀河の一つなのです。双眼鏡でもかすかにですが、星雲状に見える程です。
メシエ天体ですが、発見者はメシエではありません。その弟子もメシャンでもない
のです。南の星座の設定者でもよく見かける、ラカイユによって1752年に発見
されました。
メシエの住んでいたフランスでは、「M83」は高度が低く見えにくかったようで
す。発見された後に「ケンタウルスの頭に近い星のない星雲、微かに光っている
が、望遠鏡で見るのは難しい。。。」と語っています。
一方で、アフリカのケープタウンで見たジョン・ハーシェルは「非常に大きく、
また明るい、中央の急激な明るさは核がある」と詳細に「M83」を語っています。
ちなみに、「ねずみ花火」というのは日本でしか通じないのかと思って、「ねずみ
花火」という「pinwheel」をNASAの画像検索で、入れると、「M83」が出てき
ました。共通なんですね。。。
基本情報
基本情報
南のねずみ花火銀河 | |
番号 | M83-NGC5236 |
赤経 | 13h37.7m |
赤緯 | -29°52′ |
等級 | 8.2等 |
距離 | 1600万光年 |
星座 | うみへび座 |
種類 | 渦巻銀河 |
まとめ
🌟「南のねずみ花火銀河-M83-NGC5236」について紹介しました。
日本では低い高度でボンヤリしか見えなくても、南天ではとても明るい銀河です。
「ねずみ花火」という別名があるのですが、海外でも「ねずみ花火」で通じる
ようです。
機会があれば、南の大きな望遠鏡のある施設で探して見てください。
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