🌟「こぐま座」というと、現在の北極星のある星座です。
ほぼ1年中見えますが、星座が見やすい時期が夏で、夏の星座に数えられます。
神話のお話はどうでしょうか。。。
このページの項目はこちらです。
「こぐま座」の神話
「こぐま座」の神話にも諸説あります。
そのうちの2つを紹介します。
北の星の精
🌟インディアンに伝わるお話です。
その昔、インディアン達は森に出かけ、狩をしていました。
途中に見知らぬ国に迷い込んでしまい、帰り方が分からなくなってしまいました。
困り果てたリーダーは、神に生贄を捧げて、村へ帰る道を教えてくれるよう、
祈りました。
すると、何処からともなく、一人の子供が現れて、
「僕は北の星の精です、あなたたちの村は、ここからずっと北にあります。
ついてきてください。」
と言いました。
喜んだインディアン達は、子供の後について行き、無事に村へ帰ることが
できたのでした。
インディアン達は、北の星の精のことを「いつも動かない星」と呼ぶようになった
と言います。
母子の悲しい物語
始まりは、「おおぐま座」の神話からです。
合わせてお読みください。
🌟ギリシャの神々の王ゼウスは、美しい森のニンフのカリストに一目惚れして、
策を弄して、カリストを自分のものにしました。
その後、カリストは息子を産みます、しかし、その事を知った大神ゼウスの
妃である、女神ヘラの怒りを買います。
激怒していた女神ヘラはカリストをクマに変える呪いをかけました。
自分の運命を嘆き悲しんだカリストは、森の奥深くへと姿を隠していました。
生まれた息子は、親切なニンフのマイヤに拾われて、アルカスと名付けられ、
すくすくと育ちます。
そして、月日は流れて、約20年ほど経った頃、アルカスは立派な狩人へと
成長していました。
ある日、友人の狩人と森へ入った時、はぐれてしまい、深い森の中へ迷い込んで
しまいました。
そして、運命のように、大きなクマとばったりと出くわしたのです。
そのクマこそ、母のカリストの変わり果てた姿でした。カリストは、その若い
狩人が、自分の息子だとすぐに分かりました。
彼女は愛おしさのあまり、アルカスを抱きしめようとしましたが、アルカスは
母がクマに変えられて、しかも、その母が目の前にいる事にも気がつきません。
ただ大きなクマが襲いかかってくるようにしか、見えませんでした。
驚いたアルカスは、とっさに弓をつがえ、矢を射ようとし、今にもクマを
殺そうとしていました。
天から、それらを見ていた大神ゼウスは息子に母親を殺させてはいけないと、
既のところで、アルカスもクマに変えてしまいました。
そして、クマとなった母子を空へあげて、星座にしました。
これが「おおぐま座」と「こぐま座」だと言われています。
さらに、お話は続きます。
母子を助けて空へ上げた事を知った、女神ヘラは、腹の虫が治りません。
海の神オケアノスのところへ出かけ、
「どうか、母子の星座だけは海の下へ入って休息を取ることができないように
してほしい。」と頼みました。
それからというもの、「おおおぐま座」と「こぐま座」は一年中休むことなく、
北の空に輝き続けるようになったといいます。
余談ですが、狩人の時の姿のアルカスが「うしかい座」になったという話も
伝えられています。
こちらは、星座の並びで、「うしかい座」が「おおおぐま座」を追い立てている
ような姿からでしょうか。。。
まとめ
🌟「こぐま座」の神話を紹介しました。
諸説ありますが、一般的には「おおぐま座」と「こぐま座」の母子説が取り上げ
られています。