🌟「M82-NGC3034-葉巻銀河」は「おおぐま座」にある特徴のある
銀河です。
どこにあるの?
🌟所属星座は「おおぐま座」の領域にあります。と言っても「りゅう座」との
境界に近いところにあります。
まずは周りの星座などと「おおぐま座」の位置を確認しましょう。
(C)アストロアーツ/星空年鑑
🌟「おおぐま座」の北斗七星は、どんな向きをしていますか?
春頃が一番見つけやすい高さと角度をとりますね。「M82」もほぼ1年中、観測
できますが、好機は北斗七星が見つけやすい時と重なります。
北斗七星の柄杓の杓の端の星、2等星α星ドゥべとおおぐまの鼻先の星、3等星Ο星
ムシダと「こぐま座」の北極星ポラリスを結んでできる三角形の真ん中あたりに
「M82」はあります。
「こぐま座」は北斗七星と向き合うような対の形で、小さな柄杓の形のが、まるで
小さなスプーンのようにあります。ポラリスは、その小さなスプーンの持ち手の端
の星になります。
または、北斗七星の枡の先にあるβ星メラクとα星ドゥべを結んで、その長さを5倍
延長したところに北極星があります。
北極星は重星で、よく見える時には2等星ほどの明るさがありますが、見えにくい
時もあります、9等星までの範囲で変化しているので、また別の機会に探すのも
いいかもしれません。
(C)NASA/M81,M82
すぐ近くには「M81」のボーテ銀河があります。合わせて観測するのもいいで
すね。
その特徴は?
🌟1774年に発見されたM82は近くのM81と一緒に発見されました。M81が美しい
渦巻型をしているのからすると、葉巻のように見えたのでしょうシガー銀河として
認知されています。
ですが、M82の特徴は中心部のスターバースト銀河としての姿でしょう。おそら
くはM81などの近隣の銀河の影響を強く受けて、ガスの噴出の激しさが増してい
ると考えられます。
また、中心部には中規模のブラックホールと見られる観測結果が出ていますが、
これらは互いに吸収しあって、次第に巨大ブラックホールになると推測され、
ブラックホールの形成の謎の解明に役立つと期待されています。
(C)NASA/M82
おおぐま座にある天体
「おおぐま座」には、特徴のある天体があり、まとめたページがあるので、
そちらも合わせてご覧ください。
基本情報
基本情報
葉巻銀河 | |
番号 | M82-NGC3034 |
赤経 | 9h56.2m |
赤緯 | +69°42′ |
等級 | 9.3等 |
距離 | 1200万光年 |
星座 | おおぐま座 |
種類 | 円盤または渦巻形 |
まとめ
🌟「M82-NGC3034-葉巻銀河」について紹介しました。
この銀河はスターバースト銀河の見本のような存在で、真横から見える姿で、
中心部からのガスが上下に出ている様子がよく捉えられています。
研究対象として注目の高い天体の一つです。
機会があれば、大きな望遠鏡のある施設で探して見てください。
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