🌟「バーナード銀河-NGC6822」は「いて座」にある特徴のある
銀河です。
どこにあるの?
🌟所属星座は「いて座」の領域ですが、「やぎ座」と「わし座」との境界付近に
あります。
まずは周りの星座などと「いて座」の位置を確認しましょう。
(C)アストロアーツ/星空年鑑
🌟「いて座」と言えば、天の川があるので、星雲星団はたまた銀河などの宝庫と
してもあげられる星座です。
今回の「バーナード銀河」は、天の川からは少し離れていますが、「いて座」の
領域です。「やぎ座」も近いので、秋にも観測好機が続きます。
見当をつける場所としては、「いて座」と「やぎ座」の間です。黄道星座なので、
「いて座」の南斗六星の次に昇ってくるのが「やぎ座」の三角ですね。
更に場所の特定をするには、「わし座」の頭部の星、3等星のθ星を頼りします。
後は「いて座」の南斗六星の柄杓の杓の端にある、3等星τ星、もしくはζ星を
「わし座」の頭部の星3等星のθ星と結んだ線の中央部分に「バーナード銀河-
NGC6822」はあります。
(C)NASA/NGC6822
その特徴は?
🌟「バーナード銀河」は局部銀河群のうち、天の川銀河の直近範囲外で、最も
近い銀河の一つです。地球からの距離は160万光年で、銀河の種類は、不規則銀河
です。
星の数は1000万個ほどで、星形成星雲の数は150個にものぼります。ということ
は直径7000光年の中に、星がひしめいている状態というわけです。
地球からは、ほぼ完全な長方形に見えます。というのも、ピンク色に見えている
ガスの房が縁取りの役目をしていて、長方形が浮きだって見えるのです。ちなみ
に、このガスは、生まれた星の構成分が、銀河の弱い重力に、打ち勝って、星形成
星雲を吹き飛ばした、名残と考えられています。
「バーナード」という名前は発見者の天文学者のエドワード・エマーソン・バーナ
ードさんの名前からつけられました。
天文学者のエドワード・エマーソン・バーナードさんは「バーナード星」の発見者
でもあります。バーナード星は「へびつかい座」にある、2番目に太陽系に近い恒
星です。
いて座にあるこのほかの天体
「いて座」この他にも、特徴のある天体があり、まとめたページがある
ので、そちらも合わせてご覧ください。
基本情報
基本情報
バーナード銀河 | |
番号 | NGC6822 |
赤経 | 19h44.5m |
赤緯 | -14°48′ |
等級 | 9.3等 |
距離 | 160万光年 |
星座 | いて座 |
種類 | 不規則銀河 |
まとめ
🌟「バーナード銀河-NGC6822」について紹介しました。
「バーナード」という名前は、発見者の天文学者のバーナードさんの名前から
つけられました。また、「バーナード銀河」は局部銀河群のうち、天の川銀河の
直近範囲外で、最も近い銀河の一つです。
機会があれば、大きな望遠鏡のある施設で探して見てください。
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