星雲・星団・銀河どんな天体?「バーナード銀河-NGC6822」

星コラム




 

 

 

🌟「バーナード銀河-NGC6822」は「いて座」にある特徴のある

銀河です。

 

星コラム「名前のついている星雲・星団・銀河」
名前のついている星団星雲・銀河をまとめました。その特徴から付けられた別名や、発見者の名前による由来などもあります。宇宙に興味を持つきっかけになればいいなと考えます。  

 

どこにあるの?

 

🌟所属星座は「いて座」の領域ですが、「やぎ座」と「わし座」との境界付近に

あります。

 

まずは周りの星座などと「いて座」の位置を確認しましょう。

 

夏の星座の見つけ方「いて座」
「いて座」の見つけ方を紹介しました。「いて座」は「さそり座」と、共に黄道の9番目の星座として古くから存在する星座の一つで、アッシリアの彫刻では、サソリの胴体を持った人間が弓矢を引き絞っている姿で描かれています。
夏の星座の見つけ方「わし座」
夏の宵の頃、天高く輝く「夏の大三角」が一際目立って見えています。その中でも2番目に明るい星が「わし座のアルタイル」です。 「夏の大三角」の一角としてや「七夕の彦星」としては、とても馴染みのある星座なので、ぜひ、夜空で見つけて楽しんで欲しいです。
秋の星座の見つけ方「やぎ座」
黄道12星座の1つで10番目に位置する「やぎ座」は、歴史も古くシュメール時代に作られました。大まか位置は「いて座」と「みずがめ座」の間にあります。
夏の星座の見つけ方「みなみのかんむり座」
「みなみのかんむり座」の見つけ方を紹介しました。とても可愛らしい星座です、位置も「いて座」の南斗六星のすぐ下にあるので、一度見つかると、それからはすぐ見つけられるようになります。またかんむり座と合わせて見つけるのも楽しでしょう。

 

(C)アストロアーツ/星空年鑑

 

🌟「いて座」と言えば、天の川があるので、星雲星団はたまた銀河などの宝庫と

してもあげられる星座です。

今回の「バーナード銀河」は、天の川からは少し離れていますが、「いて座」の

領域です。「やぎ座」も近いので、秋にも観測好機が続きます。

 

見当をつける場所としては、「いて座」と「やぎ座」の間です。黄道星座なので、

「いて座」の南斗六星の次に昇ってくるのが「やぎ座」の三角ですね。

 

更に場所の特定をするには、「わし座」の頭部の星、3等星のθ星を頼りします。

後は「いて座」の南斗六星の柄杓の杓の端にある、3等星τ星、もしくはζ星を

「わし座」の頭部の星3等星のθ星と結んだ線の中央部分に「バーナード銀河-

NGC6822」はあります。

 

 

(C)NASA/NGC6822

 

その特徴は?

 

🌟「バーナード銀河」は局部銀河群のうち、天の川銀河の直近範囲外で、最も

近い銀河の一つです。地球からの距離は160万光年で、銀河の種類は、不規則銀河

です。

 

星の数は1000万個ほどで、星形成星雲の数は150個にものぼります。ということ

は直径7000光年の中に、星がひしめいている状態というわけです。

 

地球からは、ほぼ完全な長方形に見えます。というのも、ピンク色に見えている

ガスの房が縁取りの役目をしていて、長方形が浮きだって見えるのです。ちなみ

に、このガスは、生まれた星の構成分が、銀河の弱い重力に、打ち勝って、星形成

星雲を吹き飛ばした、名残と考えられています。

 

「バーナード」という名前は発見者の天文学者のエドワード・エマーソン・バーナ

ードさんの名前からつけられました。

 

天文学者のエドワード・エマーソン・バーナードさんは「バーナード星」の発見者

でもあります。バーナード星は「へびつかい座」にある、2番目に太陽系に近い恒

星です。

 

いて座にあるこのほかの天体

 

「いて座」この他にも、特徴のある天体があり、まとめたページがある

ので、そちらも合わせてご覧ください。

 

星団・星雲を見てみよう「夏の星団ウォッチングのススメ」
夏の星団ウォッチングポイントを紹介しました。天の川にある「いて座」は銀河の中心に向かっているので、たくさんの星団や星雲があります。環境の良い場所へ行く機会を夏休みに、絞って、天の川を見にく社員旅行や、女子旅もいいですし、夏休みの自由研究もいいかもしれませんね。
星雲・星団を見てみよう「M8-干潟星雲」
「M8-干潟星雲」について紹介しました。「いて座」にあります、南斗六星が目印になるでしょう、わかりにくい方は「さそり座」のアンタレスから探してみましょう。冬の「オリオン大星雲」と並ぶ星雲ですの、覚えておくのもいいですね。
星雲・星団を見てみよう「M17-オメガ星雲」
「M17-オメガ星雲」について紹介しました。「いて座」にあります、南斗六星が目印に、2等星のヌンキを探しましょう。市街地ではもちろん肉眼で、見ることはできません。夏の星座ですので、夏休みに星の綺麗な場所へ出かけてぜひ探して見ましょう。
星雲・星団を見てみよう「M20-三裂星雲」
「M20-三裂星雲」について紹介しました。「いて座」にあります、南斗六星と、へび座などの星を頼りに探しましょう。市街地ではもちろん肉眼で、見ることはできません。夏の星座ですので、夏休みに星の綺麗な場所へ出かけてぜひ探して見ましょう。
星雲・星団を見てみよう「M21-散開星団」
「M21-散開星団」について紹介しました。「いて座」と「へび座」との間の天の川にあります。この辺りは星雲や星団の宝庫で、名前がつくほどの星雲はすぐに見つかりますが、そのすぐ近くの星団は見逃しがちなので、探すのを挑戦してみてください。
星雲・星団を見てみよう「M22-球状星団」
「M22-球状星団」について紹介しました。「いて座」にあります、南斗六星の真ん中の星のすぐ近くにあ理、5等星ほどなので、星がよく見えるところでは肉眼で星の様に見えます。
星雲・星団を見てみよう「M23-散開星団」
「M23-散開星団」について紹介しました。「いて座」にありますが、「へび座」との間の天の川にあります。5等星ほどなので、星がよく見えるところでは肉眼で見えます。ただ、他の小さな星と間違わない様に、散開星団を意識して探しましょう。
星雲・星団を見てみよう「M24-散開星団」
「M24-散開星団」について紹介しました。「いて座」の南斗六星のすぐそばにあります。天の川の中にあるので、星がたくさんあって、探しがいのある天体です。
星雲・星団を見てみよう「M25-IC4725-散開星団」
「M25-散開星団」について紹介しました。「いて座」にあります、いて座の南斗六星から探すと良いでしょう。肉眼では、ぼんやりした光ですので、双眼鏡をお持ちなら、周りの星団と合わせて双眼鏡で見てください。
夏の星座にあるメシエ天体「いて座-M55-NGC6809」
いて座にある「M55-NGC6809」について紹介しました。「いて座」は天の川銀河の中心方向にある、見応えのある星座でもあります。また近くに「さそり座」などもあって、見つけるのも楽しいです。
夏の星座にあるメシエ天体「いて座-M69-NGC6637」
いて座にある「M69-NGC6637」について紹介しました。「いて座」は天の川銀河の中心に向かっている星座なので、何かと注目される天体が多い場所です、そん中では「M69」の球状星団は特筆すべき天体ではありません、ですがとても球状星団としての特徴を持った美しい星の塊です。
夏の星座にあるメシエ天体「いて座-M75-NGC6864」
いて座にある「M75-NGC6864」について紹介しました。「いて座」の領域にありますが、「やぎ座」との境界線近くにあります。探す時にも、「やぎ座」との間に注目してみましょう。中心部に星が集まっている球状星団ですので、普通の星と区別がつきにくい星団でもあります。

 

 

基本情報

基本情報

バーナード銀河
番号 NGC6822
赤経 19h44.5m
赤緯 -14°48′
等級 9.3等
距離 160万光年
星座 いて座
種類 不規則銀河

 

まとめ

🌟「バーナード銀河-NGC6822」について紹介しました。

 

「バーナード」という名前は、発見者の天文学者のバーナードさんの名前から

つけられました。また、「バーナード銀河」は局部銀河群のうち、天の川銀河の

直近範囲外で、最も近い銀河の一つです。

 

 

機会があれば、大きな望遠鏡のある施設で探して見てください。

 

 

 

 

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