(C)国立天文台
🌟2019年8月の星空を紹介します。
天体現象を参考に観察してみてください。
7月の星空
7月の星空の復習にはこちらをご覧ください。
8月の惑星の動き
等級 | 星座 | ||
水星 | 2.0~-1.7等 | ふたご座→かに座→しし座 | 10日に西方最大離角を迎えるので、上旬から中旬は明け方の東の空で観測が楽しめます。下旬になると太陽に近づくので、段々観測に適さなくなってきます。 |
金星 | -3.9~-3.9等 | かに座→しし座 | 14日に内合を迎えます。そのため上旬からかなり太陽の近い場所にあって観測に適しません。下旬には太陽に追い越されますが、まだかなり近い位置にあるので、今月中は観測は難しいでしょう。 |
火星 | 1.8~1.7等 | しし座 | 9月2日に合を控えています。その為、日を追うごとに太陽を追いかけ、より太陽に近い位置となり、観測には適しません。 |
木星 | -2.3~-2.1等 | へびつかい座 | 12日に留となり、逆行から順行へ移行します。夕方の早い時間から東の空から昇り始めるので、暗くなる頃には、南の見やすい位置で見つかることができます。22~23時頃に南西へ沈んでゆくので、それまで観測できます。 |
土星 | 0.2~0.3等 | いて座 | 木星の少し後を追いかけるように昇り始めます。夕闇が訪れる頃には南東よりに見つけられるでしょう。日付が変わる頃に南西へ沈んでゆくので、それまで観測できます。 |
天王星 | 5.8~5.7等 | おひつじ座 | 12日に留となり、逆行から順行へ移行します。22~23時頃東の空から昇り始めます。明け方まで観測できます。明け方でも南の高い位置にあって、西へ沈むのは午前中となります。 |
海王星 | 7.8~7.8等 | みずがめ座 | 20~21時頃東の空から昇り始めます。明け方まで観測できます。明け方には南西の低い位置にあって、そのまま、すぐ沈んでしましそうな感じです。 |
通常では、天王星と海王星は肉眼では見えません。双眼鏡などお使いください。 |
金星食
(C)アストロアーツ/星空年鑑
🌟8月1日の明け方の東の空で、新月に金星が隠される金星食が起こります。
新月ということは太陽がすぐそばにあるので、かなり観測には不向きです。
伝統的七夕
(C)国立天文台
🌟8月7日には伝統的七夕がやって来ます。一般的には7月7日に七夕祭りが行われます
が、地域によっては旧暦で行うところもあります。
天頂にある「わし座」の彦星ことアルタイルと「こと座」のベガこと、織姫星を探して
見ましょう。
「はくちょう座」のデネブを合わせて、夏の大三角形も確認して見てください。
水星が西方最大離角
(C)国立天文台
🌟8月10日の夜明け前の東の空で、水星が西方最大離角を迎えます。
普段、低い位置の水星ですが、太陽から遠くなることで、普段よりも高く見えます。
この機会に観測して見ましょう。
月と土星が接近
(C)アストロアーツ/星空年鑑
(C)国立天文台
🌟8月12日の日没後の南東の空で、月齢11の月と土星が接近します。
この接近はオーストラリア方面では土星食となりますが、日本では、接近するだけで、
隠されません。
接近した姿を望遠鏡で見る機会があれば、お近くの観望会などで参加して見てくださ
い。とても感動的です。
ペルセウス座流星群が極大
(C)アストロアーツ/星空年鑑
(C)国立天文台
🌟8月13日の未明、早くは12日の夜半から三大流星群の一つ「ペルセウス座流星群」
の極大日がやって来ます。
何と言っても、天体ショーの一大イベントです。
今年は早い時間は月が明るく、少し見見えにくいかもしれませんが、月の明かりが目に
入らないような角度を選んで、観測すると案外見えます。それくらいペルセウス座流星
群は流れます。
遅くまで、頑張ろうという方は、月が沈んだ後に、本格的に数を数えるのも、いいかも
しれません。
夏休み中なので、意外と多くの方が目にできるとおもいます。
8月の天文カレンダー
9月の星空
9月の星空の予習にはこちらをご覧ください。
2019年度版星空年間(2018/11/30発売)
2019年の星空の関連記事はこちらを参考に書かれています。
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とても詳しくて、オススメです。ただ文字が小さいので、ルーペが入ります。(^^; |
まとめ
2019年8月の星空の代表的な天体現象を紹介しました。
今月のメインは「ペルセウス座流星群」でしょう。土星や木星も探しながら、流星群を
楽しめるでしょう。
良い観望でありますように。。。
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