(C)国立天文台
🌟2019年5月の星空を紹介します。
天体現象を参考に観察してみてください。
4月の星空
4月の星空の復習にはこちらをご覧ください。
5月の惑星の動き
等級 | 星座 | ||
水星 | -0.4~-1.2等 | うお座→おひつじ座→おうし座 | 月初は夜明け前の東の空で観測可能です。次第に太陽に近付いてゆくので、観測には適さなくなります。21日には外合となるので、それ以降、次第に夕方西の空で確認できるようになります。 |
金星 | -3.8~-3.8等 | うお座→おひつじ座 | 夜明け前の時間帯で明けの明星として楽しめますが、次第に太陽に近付いてゆくので、だんだんと低空にもなり、見えにくい状態になってゆきます。 |
火星 | 1.6~1.8等 | おうし座→ふたご座 | 8時頃に東から昇ってきます。確認できるのは夕方の時間帯から、南西の空で見えます。およそ20~21時ごろ西へ沈みます。火星は移動するのが早いので、月初にはおうし座のツノの辺りにあるのが、月終わりには双子座の足のところまできます。 |
木星 | -2.3~-2.4等 | へびつかい座 | 夜も更ける頃に夏の星座が南東に顔を出すと同じく、夏の星座「へびつかい座」にある木星も昇り始めます。西に沈むのが夜が明けてからです。その間は観測好機となります。 |
土星 | 0.5~0.3等 | いて座 | 日付が変わる頃に東の空から昇り始めます。木星の後を追う感じで観測できます。太陽が昇って8~9時頃西へ沈んでゆきます。 |
天王星 | 5.9~5.9等 | おひつじ座 | 4月23日の合以降、太陽の先を行くようになって、明け方の東の空から昇り始めます。下旬になるほど太陽と差が開いてゆきますが、低空で観測しにくいでしょう。 |
海王星 | 7.9~7.9等 | みずがめ座 | 2時前後に東の空から昇り始めます。太陽の前を移動しているので、日中に西へ沈んでゆきます。観測は夜明け前までの時間となります。 |
通常では、天王星と海王星は肉眼では見えません。双眼鏡などお使いください。 |
月と金星が接近
🌟5月3日の夜明け前、元号が変わるタイミングの連休中ですね。
慌ただしく、している方も、そうでない方も、同じ空がやってきます。
今回の月はかなり細いです。新月の2日前という細さの月と金星の共演です。
季節的に朝も早くに明るくなり出します、早起きも時間に気をつけないと、明るくて
見えないなんてことのないように、気をつけましょう。
みずがめ座η流星群が極大
🌟5月7日の「みずがめ座η流星群」は三大流星群よりは、注目度の低い流星群ですが、
比較的多く流星が流れると期待される流星群です。
5月6日の23時に極大を迎えると予想されています、秋の星座なので、この時間には
まだ放射点が昇っていません。7日の3時ごろから明け方までが、見時です。
この日は月明かりがなく、観測的には好機です。
月と木星が接近
🌟5月21日には満月から欠け始めた、月齢16ごろの月と木星が接近します。
まだ月明かりが強いですが、木星も明るいので、その存在感は負けていません。
その左側には土星も見えています。
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月と土星が接近
🌟5月23日には21日に月と木星の左側にあった、土星の近くに月がやってきます。
2日経ってまた少し欠けている月の姿を比べて見ましょう。
さらに東側には低い位置に金星も出ています。
準惑星ケレスがさそり座で衝
🌟5月29日に準惑星ケレスが「さそり座」の1等星アンタレスの北寄りで「衝」を
迎えます。
この場合の「衝」とは、地球から見て、太陽と反対側に準惑星ケレスが観測できる時に
使う言い方です。
7等星ほどしかないので、肉眼では見えませんが、双眼鏡で捉えることができる
でしょう。この時期「さそり座」と「へびつかい座」の間には木星もあり、
観測は楽しいでしょう。
また、方角的に銀河の中心部を向いている天の川があるので、たくさん星が見えて
それも楽しいでしょう。
5月の天文カレンダー
6月の星空
6月の星空の予習にはこちらをご覧ください。
2019年度版星空年間(2018/11/30発売)
2019年の星空の関連記事はこちらを参考に書かれています。
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とても詳しくて、オススメです。ただ文字が小さいので、ルーペが入ります。(^^; |
まとめ
2019年5月の星空の代表的な天体現象を紹介しました。
今月は即位がある記念すべき時なので、何かと忙しい方もいらっしゃると思いますが、
一息つく時に夜空を眺めて見ましょう。
「みずがめ座η流星群」は時間帯が厳しいですが、天気さえよければ流星群は
見応えがあります。
良い観望でありますように。。。
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