(C)国立天文台
🌟2019年9月の星空を紹介します。
天体現象を参考に観察してみてください。
8月の星空
8月の星空の復習にはこちらをご覧ください。
9月の惑星の動き
等級 | 星座 | ||
水星 | -1.8~-0.2等 | しし座→おとめ座 | 4日に外合を迎えるので、上旬は太陽と近すぎて、観測には適しません。下旬になるほど、夕方の西の空で観測できるようになります。 |
金星 | -3.9~-3.9等 | しし座→おとめ座 | 上旬は太陽との距離が近いので、観測には適しません。夕方の西の空で、宵の明星として、次第に距離は離れてきますが、太陽の高さが低くなり始める頃なので、金星も低空で、観測しにくいでしょう。 |
火星 | 1.7~1.8等 | しし座→おとめ座 | 2日に合となるので、観測には適しません。月末頃に夜明け前の東の低空で、なんとか観測できるくらいでしょう。 |
木星 | -2.1~-1.9等 | へびつかい座 | 9日に東矩を迎えます。南東の空から正午過ぎに昇り始めます。夕方頃には南の空の見やすい高さにきています。21~22時頃南西に沈んでゆきます。夕方からそれまで観測好機です。 |
土星 | 0.3~0.5等 | いて座 | 18日に留となり、逆行から順行へ移行します。木星の後を追いかけるように、動くので一緒に楽しめます。昇り始めは南東の空から、14~16時頃、南西に沈むのは、23時前後で、夕方からそれまで観測好機です。 |
天王星 | 5.7~5.7等 | おひつじ座 | 10月に衝を控えて、観測好機となっています。東の空から昇り始めるのは、20時前後で、西へ沈むのは午前中なので、夜明け前まで観測できます。 |
海王星 | 7.8~7.8等 | みずがめ座 | 10日に衝となり、観測好機となっています。東の空から昇り始めるのは、18時前後で、西へ沈むのは4時前後なので、それまで観測できます。 |
通常では、天王星と海王星は肉眼では見えません。双眼鏡などお使いください。 |
月と木星が接近
(C)アストロアーツ/星空年鑑
🌟9月6日の日没後の南の空では、月齢7の月が木星と接近します。
月が大きくなる前の姿で、明るさもだんだんと明るくなって来ます。月と木星との
1日ごとの移り変わりや、「さそり座」のアンタレスとの見え方などを注目して
観測して見ましょう。
月と土星が接近
(C)国立天文台
🌟9月8日にはさらに満月に近くなった、月齢9の月と、土星が接近します。
先日の木星が接近した時にも、東隣に土星が確認できたことでしょう。
満月に向かって大きくなる月と、土星や木星の位置の関係などに注目して、観測して
見ましょう。
海王星がみずがめ座で衝
(C)アストロアーツ/星空年鑑
🌟9月11日には「みずがめ座」で海王星が、地球から見て、太陽の反対側にある衝を
迎えます。
海王星は惑星らしい動きを、「みずがめ座」で見せてくれているのですが、今月以外は
見つけるのがとても難しいです。
ですが、今月はみずがめ座のφ星のすぐ側で見えるのです。みずがめ座φ星は4.2等星で
よく見える環境でなら見える等級です。海王星は7.8等で肉眼では見えないので、
中秋の名月
(C)国立天文台
🌟9月13日の月は中秋の名月です。
この日は月齢13.7で、満月にはまだなっていません。
しかも、今年はこのころが一番、月との距離が遠いので、スーパームーンから比べると
見た目で約12%も違っています。ですが、名月の美しさに変わりはないです。
(C)国立天文台
おうし座のζ星に月が接近
(C)アストロアーツ/星空年鑑
🌟9月22日の夜明け前の東の空で、月が「おうし座」のツノの先に見つけることが
できます。
この付近には、メシエ天体のM1でも知られる、かに星雲があります。また、ツノの先
のζ星が月に隠される食が起こります。
黄道星座の「おうし座」は「ヒアデス星団」の食があったりと、何かと話題に
登る星座なので、覚えておくといいでしょう。
9月の天文カレンダー
10月の星空
10月の星空の予習にはこちらをご覧ください。
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まとめ
2019年9月の星空の代表的な天体現象を紹介しました。
秋の夜長で、夜を楽しむ時間が増える時期ですが、秋の物悲しさとおり、星座も目立つ
星があまりなく、少し寂しげです。
そんな中で、中秋の名月は月の存在感を感じれるので、ゆっくりと眺めてみて
ください。
良い観望でありますように。。。
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