🌟2018年11月の星空を紹介します。
天体現象を参考に観察してみてください。
ウィルタネン彗星
🌟今年の注目株はこの「ウィルタネン彗星」です。最接近は12月17日と来月の
お話ですが、今月から7等星台の彼が発見できます。
ウィルタネン彗星は1948年に米国の天文学者カール・ウィルタネンが発見しま
した。周期は5.4年です、今回特に注目されるのは、通過地点と最接近の場所が
ほぼ衝になることから、観測者からはもってこいの条件となります。
最接近の少し前の12月9日頃には、3等星台の明るさになる事が、予測されて
います。この明るさはおよそ2週間は続くとされているので、月明かりのない時に
肉眼で見えるか確認してみてください。
というわけで、7等星台の11月のうちに双眼鏡などで確認できるならその明るさ
が増す様子を1ヶ月間、じっくり観察するのも良いのではないでしょうか。
見える場所は、11月の間は「エリダヌス座」の下方向の蛇行のあたりから
「ろ座」のあたりにあります。
🌟段々と明るくなる彗星を観測してみませんか?
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おうし座流星群
🌟おうし座流星群は南北の放射点があり、特にピークは無い流星群で、10月下旬
から11月中楽しめる流星群です。
今年は、それぞれのピークが11月にあります。南流星群が11月5日頃、北流星群が
11月13日頃です。月明かりもなく観測好機ですので、お見逃しなく。
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しし座流星群
🌟おうし座南流星群が極大を迎える頃から「しし座流星群」の活動期を迎え
ます。11月5日〜25日頃まで出現します。その中の極大日は11月18日です。
流星雨となることもある、「しし座流星群」ですが、母体のテンペル・タットル
彗星が2014年に通過したばかりで、出現数は少なめです。
月齢は10.5とやや明るい月ですが、日付の変わる頃には沈んでしまうので、月が
沈んでからの観測をお勧めします。
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水星の東方最大離角
🌟11月7日の日没後の南西の空で、水星が最大離角を迎えます。
この時、最大離角といっても高度は低めです。見晴らしの良い場所で観測して
みてください。もしかしたら、さらに低い位置の木星も見えるかもしれません。
低い位置が見えない方は南の空の土星や火星を楽しむに止めときますか。
金星とスピカの接近
🌟11月15日の日の出前の東の空で、金星と「おとめ座」のスピカの接近が見られ
ます。この頃になると、夜明け前に顔を出す春の星座が出てきて、美しい共演と
なります。楽しんでください。
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月と土星の接近
細い月と土星の輝きで、夕闇に包まれる時刻を神秘的なものに変えてくれます。
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月と火星の接近
🌟11月16日の日没後の南の空で月と火星の接近が見られます。
夏に最接近を迎えてからは遠ざかっている火星ですが、まだまだ、その輝きは
目を引きます。
ちなみに、この頃の火星は-0.6等で、最接近時は、-2.8等と、かなりの差です。
フォーマルハウトと火星の接近
(C)国立天文台
🌟秋は星の少ない季節です。特徴のある星座はいくつかあるのですが、1等星が
あるのは「みなみのうお座」のフォーマルハウトだけです。
そんなフォーマルハウトと、「やぎ座」から「みずがめ座」へとゆっくり移動する
火星との共演もなかなかです。
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小惑星ジュノーがエリダヌス座で衝
🌟11月22日の21時頃の南東の空で、小惑星ジュノーが「エリダヌス座」で
衝を迎えます。
小惑星ジュノーは太陽系四大小惑星の一つで、1804年にドイツの天学者カール・
ハーディングが小惑星帯から発見しました。ただ、現在ではジュノーよりも大きな
小惑星が小惑星帯からも見つかっており、大きさによる順番の、4大小惑星とは
また違う解釈となっています。
小惑星ジュノーは普段はあまり明かるくありません、衝を迎えて、やっと7.4等と
いう明るさになり、双眼鏡で観測できます。
この機会に観測してみましょう。
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ヒアデス星団食
🌟11月24日の未明から明け方に満月直後の月に「ヒアデス星団」が隠されます。
関東から北陸より南の地域で観測が可能です。
日付が変わった頃から明け方5時頃までかけて星団の星々を隠すように月が移動
してゆきます。「ヒアデス星団」はおうし座のアルデバラン付近にある星団で、
肉眼でも見える星団としても知られています。
星が次から次へと隠されては出てきてという現象は面白い現象です。
じっくり観察するには月が明るすぎて見えにくいので、「じっと眺める」という
よりは、30分〜1時間おきに移動してゆく姿を、確認する事で、観測してみま
しょう。
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来月の星空
12月の星空はこちらをご覧ください、
![](https://i0.wp.com/marchof-gabriel.com/wp-content/uploads/2018/01/18-12.png?resize=160%2C90&ssl=1)
2019年度版星空年間(2018/11/30発売)
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まとめ
🌟2018年11月の星空の代表的な天体現象を紹介しました。
今期の惑星の観察好機が11月で見納めになる頃です、その他はウィルタネン彗星や
機会が許す限り観察してみて下さい。
良い観望でありますように。。。
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